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ユーラシア大陸自転車横断プロジェクトチーム"CoC"

CoC

世界中の子供たちを1本の糸で"繋ぐ"ため今年の4月に旅立った、ユーラシア大陸自転車横断プロジェクトチーム"Connection of the Children(通称CoC:ココ)"のお二人にインタビューしてきました。

───今回の旅のプロジェクトを教えていただけますか?

田澤さん───
プロジェクトの内容は、ユーラシア大陸を自転車で横断しながら、途中何校か小学校を訪問するのですが、そこで出会った子供たちに10cmほどの糸をどんどんつないでいってもらいます。僕たちは日本と世界の子供たちが繋がりが持てるようにきっかけを作りたいと思っています。最終的には1本の長い糸になるので、みんなが結んでくれた糸が一体どこまで長くなるのか今からとても楽しみですね。ちょうど今、ハンガリーにある小学校の校長先生とメールでやり取りをしているんですが、日本語を勉強している国なので、メールの文章がすごく綺麗なんです。向こうの先生も僕らが訪問するのを心待ちにしてくれていて、日本人と交流できるのを楽しみにしてくれているようでした。

加藤さん───
あとは平行して、日本と海外の小学校同士でプレゼント交換をして交流を図ってもらおうと考えています。プレゼントは、既に日本の小学校に協力してもらった自己紹介カードとビデオレターなんですが、それを大切に持って旅に出発します。 子供たちにはお互いの国のことに少しでも興味を持ってもらい、友好の輪がどんどん広がってくれればいいなと思っています。

───なぜ"糸"なんですか?

CoC

田澤さん───
僕らが一番大切にしている根本的な部分が人と人とのつながりなので、そういう「つながり」というものを視覚的にわかるように表現したかったんです。そこで色々と考え出した結果、最終的に「糸をつないでいこう!」ということで 落ち着きました。 糸をつなぐ行為ってすごくシンプルでわかりやすいですし、世界中の友達と繋がったっていう感覚がリアルに感じられると思うんですよね。

加藤さん───
糸は海外へ行ってもいつでもどこでも入手できますし、つなぐという動作自体は、例え言葉が通じなくてもジェスチャーだけで伝わると思ったんです。

───このプロジェクトはいつ頃から計画していたんですか?

田澤さん───
今から一年くらい前になるので、2010年のはじめの頃だったと思います。企画書自体は大学3年生の終わりころから作り出しました。

加藤さん───
その当時の企画書を読み直すと「よくこんな企画書を持っていけたな・・」と思ったほどヒドイ内容でした(苦笑)。 僕らの「これがやりたい!」ということだけがズラーッと書かれているだけの内容でしたので、色々な方からアドバイスを頂きながら何度も修正したのを覚えています。 トライアスロンを通じて知り合いになった社長さんがいるのですが、その方から「企画書としてはまだまだ形にはなってないけど、きっといい企画になるよ!」と強く賛同して頂き、僕らと一緒になって企画を練ってくれたり、スポンサーとしても応援していただくことになったんです。本当にその方のおかげで、今回の企画をスタートすることが出来たのだと感謝しています。

───社会貢献活動には前から興味はあったんですか?

田澤さん───
僕らはお互い自転車が好きでよく日本中を走行していたんですけど、大学を卒業してからユーラシア大陸を横断しようと話していたんです。二人とも人の役に立つようなことは今しか出来ないよう気がして、そのタイミングは早いほうが良いと思いました。僕たちは教育学部に4年間いたので、子供たちとセッションすることを前提とした今回の企画をどんどん進めていったんです。 僕はパソコンも使いこなせないですし、ソーシャルメディアの知識もあまりないので、周りのみんなに協力してもらったことでこの企画が実現出来るんだと実感しています。

加藤さん───
僕は、以前から人の為に何かやりたいと思っていたので、小学校の先生を目指していました。大学2年生の終わり頃 、海外でボランティア活動をしている方たちと知り会う機会があり、「こういう形で海外と関われるのか」と自分の中で発見することが出来たんです。それからは、エイズ孤児や環境問題などのチャリティイベントにも参加するようになって、もっと深く関わっていきたいと思い、国際協力にも興味が沸いてきました。

───日本では野宿していたそうですが、旅の間の寝泊りはどうするんですか?

田澤さん───
海外では何が起こるかわからないので、野宿は極力減らそうと思っています。でも、中央アジアでは次の目的地まで何百キロ単位で離れているのでどうしても一回でたどりつけない場合はやむを得ず野宿ですね。そういう時は自転車は盗まれないように防犯対策はしっかりやります。例えば道路から目に付かない岩陰に寝るとか・・。

加藤さん───
野宿する場合は色々と難しくて、岩陰に寝るのが安全な場合と逆に人目につくところに寝たほうが安全な場合があります。過去に紀伊半島を回っていたとき、最終日に滋賀県の草津駅で寝たことがあるんですが、暴走族が多いと聞いていたので改札を降りてすぐの階段下に寝たこともありました(笑)

田澤さん───
朝起きたら通勤する人たちが僕らの頭の上を通過していたんです(笑)

───日本で乗りなれた自転車で海外にも行くんですか?

田澤さん───
日本は道路が整備されているのでロードレーサーといってタイヤが細い方が走りやすいんですが、ユーラシア大陸ではボコボコとした道を走ることになるので、マウンテンバイクのフレームに旅用の部品に付け替えた自転車で走行します。

CoC

加藤さん───
スピードは出ないんですが、安定してたくさん荷物がつめる長距離用にカスタムしてもらいました。仲良くしてもらっている自転車屋さんが一つひとつの部品にすごくこだわってくれて、金額は怖くて聞けませんでしたが、車一台は買えてしまう金額だと思います。

───旅を終えたら何をしていきたいと考えてますか?

田澤さん───
今は旅のために休学しているので、大学院に戻って卒業後は教員になりたいと思っています。

加藤さん───
もちろん教員も視野に入れているんですが、今回を機に色々な企業の方たちと知り合うきっかけが出来たので、旅をしながらじっくりと将来のことを考えていこうと思います。

───小学校の先生になりたい理由って何でしょうか

田澤さん───
単純にかわいいんですよね。小学生って何にも染まってない白さがありますし、悪いことも良いことも吸収しやすい年齢なので秘めた可能性を見いだしていけたらいいなと思っています。

加藤さん───
僕が考えていたのは、小学校って全科目を教えるので大変だってイメージがあるんですが、逆にいうと子供たちと一緒に過ごす時間が長い分、中学・高校などに比べ密に"勉強以外の要素を含め"コミュニケーションがとれると思ったからです。 学校では勉強を教えるだけじゃなくて、僕のこれまで経験したことをじっくり時間をとって子供たちに話しをしたいので、そういうことは小学校じゃないと厳しいんじゃないのかなと思っています。 中学生にあがると自分の好きなことを見つけて、ひたすらそれに突き進むので。

───お二人は本当に仲がいいんですね。いつからペアになったんですか?

田澤さん───
大学1年のときから同じクラスで仲良くなって、その頃から一緒に自転車に乗ってどこへでも行ってました。僕は音楽科で功甫は体育科なのですが、とにかくずっと一緒にすごしていましたね。

CoC

───最後になりますが、今の心境は?

田澤さん───
ちゃんとゴールを迎えられるか出発が迫るにつれて不安が大きいですね。もうちょっと日本に居たいという気持ちが強くなってきました。でも、行ってしまえばすごく楽しいのかなと思っています。いろんな人たちに応援してもらってココまでこれたので、とにかく元気に楽しく、みんなにワクワクが届けられるようにしたいと思います。

加藤さん───
正直、今の段階は行きたくなくなってます。やめられるものならやめたいっていう心境なんですが。。今の日本の現状が不安定なので、もし帰国するまでの間に日本がなくなってしまう可能性もあるかもしれないと思うと、家族や友達のそばにずっといたいなと思っています。でも、逆に今の日本の状況を世界に発信する必要があるんじゃないかなと思ったり、ちょっと自分でも訳がわからない状況です(苦笑) でも幸いにも山のように毎日やることがたくさんあるので、それを一つ一つこなしていけば、いつの間にか出発してしまってるのかなっと思って、今はひたすら全力で目の前のことをおなしているのが現状です。

───出発前の慌ただしい時期にも関わらず、インタビューにご協力頂きましてありがとうございました。子供たちのすてきな笑顔をたくさん届けてくださいね。

インタビュー / 2011.4.18(mon)

PROFILE

CoC

CoC
2011年4月から1年間、ユーラシア大陸の各国で子どもたちを対象にボランティア活動を行いながら、 自転車でユーラシア大陸を横断することを目的として2010年5月、 加藤功甫(左)と田澤儀高(右)で結成したプロジェクトチーム
HPhttp://coccoccoc.web.fc2.com/


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