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聴く絵本"おとえほん"プロデューサー守時タツミインタビュー

おとえほん

今回は従来の絵本とは異なる、語りと音楽をプラスした"おとえほん"をプロデュースされた守時タツミさんへのインタビューです。
守時さんがどんな思いを込めて作り上げてきたのかお話しを伺ってきました!

───"おとえほん"を作ろうと思ったきっかけは何ですか?

僕はバンドがやりたくて18歳のときに上京してきたんですが、しばらく経ってから当時のメンバーと別れ、アーティストさんのバックでセッションミュージシャンとして活動し始めました。その後は作曲やプロデュースを手がけて行くようになり、40歳を過ぎた頃だったかな・・・ただ単に流行を追いかけていくのは止めて、何か音楽を使って、世の中に恩返しをして行きたいと思ったんです。それまでは本当に好き勝手なことばかりやっていたので(笑)。
僕の今までの経験を生かせるのはやはり音楽ですし、ずっとやり続けて行きたいことでもあるので、絵本と音楽を融合させた作品を作り出そうと思いました。

───今回はなぜ、"日本の昔ばなし"でリリースしようと思ったんですか?

守時タツミ

当初はオシャレなイメージで行きたかったので"にじいろのさかな"であったり"オリビア"などの洋版をメインとした物語で作ろうと企画していたんです。
でも著作権の問題があって、許諾をとるのにかなり難航してしまったんですよね。 予定通りになかなか進行出来ない状況で、困り果てていた時に、「あれ。そういえば"舌きりすずめ"って、何で舌を切られたんだっけ?」って、日本の昔話を、断片的にしか覚えてなかったことに気づいたんです。
子供の頃、あんなに慣れ親しんで来たはずなのに、いつしか大人になると忘れてしまうなんて、とても悲しいことですよね。
何十年も前からずっと語り継がれてきた、伝統あるお話しを、僕らで大切に守り、次の世代へバトンを渡していこうと思い始めたんです。 それでも今振り返ると、正直不安はありましたよ。 「むかし、むかし」で始まるストーリーに音楽を合わせることができるのかなと・・・(笑)。
でも、2話目が完成した辺りから「これはいける!」と手ごたえを感じたんです。女優さんのやさしい語りと物語の背景を完璧に描写させる音楽が重なりあったときは感動しました。それから完成に至るまでには2年もかかりましたが、今年ようやくキックオフできたという感じでしょうか。

───確かに!大人になるにつれて絵本自体に触れる機会も少なくなりますよね。おとえほんはこれまでの絵本とは違い、昔話が音楽と語りで綴られているので、かなり洗練されていると思います。大人でも十分に楽しめる絵本ですよね。

ありがとうございます。
今までの音楽活動で培ってきたものをすべて出しながら、幅広い世代に受け入れられてもらえる様な曲作りを心がけていましたので、そのように言っていただけるとうれしいです。親子に限らず、胎教などのヒーリング効果もそうですけど、老若男女問わずに楽しんでいただけると自信を持っています。
今回ナレーションを担当していただいた南 果歩さんと僕は同世代ですし、職業違えど同じような思いで、作品を作っていけたと思います。

───リリースされて半年ほど経ちますが、ファンの方からの反響はいかがでしたか?

PLINK?

やはり親子で聴いている方たちが多く、お子さんの喜ぶ顔が見たいからと毎日聴いて下さっている方もいらっしゃいます。実際にこのような声をいただけると非常にうれしいです。 親子のコミュニケーションツールとしてどんどん活用してほしいと思いますし、おとなもこれを聞いて、ゆったりくつろいでほしいものです。
あと、iPhoneアプリでは、日本語に加え英語版をリリースしたのですが、日本の文化にすごく関心を持っていただけたようで、予想以上に海外の方からも数多くうれしいコメントをいただきました。

───日本語版・英語版に続き、今後も他の言語で展開していく予定はあるんですか?

はい。現在、英語版をすでにリリースしていますし、来月以降からもどんどんリリースさせて行く予定です。
先日、韓国語版をリリースにあたってナレーションを録ってきたのですが、韓国の女優キム・テイさんからも"おとえほん"の趣旨について賛同していただいて、改めてやってきて良かったと実感しました。完成までに、かなりの時間を費やしてきましたので(笑)。だから、その分喜びも大きいんですけどね。
これからも日本文化を世界へ向けて、どんどん発信していきたいと思っています。

───それでは最後となりますが、"おとえほん"を通じて伝えて行きたいメッセージをいただけますか。

PLINK?

最近、毎日のようにテレビや新聞などで悲惨な事件が報道されていますが、その背景には、彼らの育ってきた環境も影響しているように思えます。 そういった意味では、犯罪を犯してしまった人たちも被害者なのではないかと...。
心が今よりももっと豊かになれば、悲しい事件は減っていくと思いますし、きっと平和な社会を築いていけると思うんですよね。 いつまでもやさしい心を持ち続けて、明るい世の中に生まれ変わってほしいと願っています。


───守時さんインタビューありがとうございました。
守時さんの「音で人の感情や思想を響かせたい」という想いが強いから、多くの支持を得ているのだと思います。ぜひ皆さんも聴いてみてください!

おとえほん ~日本昔話~(CD)

おとえほん

心地よいナレーションと格調高いオーケストラで演出
語り/南 果歩 音楽/守時 タツミ

  • 楽曲リスト
  • 1. かぐやひめ 2. ももたろう 3. したきりすずめ
  • 4. はなさかじいさん 5. つるのおんがえし 6. いっすんぼうし
  • 7. てんぐのはうちわ 8. こぶとりじいさん 9. さんまいのおふだ
  • 10. わらしべちょうじゃ 11. かさじぞう
  • 参考価格2,000円 Amazonでお買い求めいただけます。

PROFILE

守時タツミ

守時タツミ
甲本ヒロトらとバンドを結成し、18歳で上京。
その後バンドを離れ、フリーランスのキーボードとして音楽活動を始める。
以降は、hitomi、田村直美など数々のアーティストのプロデュースを手がけ、現在は日本昔話を綴った聴く絵本"おとえほん"を各国へ配信中。

OTOEHON OFFICIAL WEB SITEhttp://www.otoehon.com


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